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診療時間

診察日 月曜日~金曜日
受付時間 午前8時~午前11時
診療時間 午前9時~
休診日 土曜日、日曜日、祝日、年末年始(12月29日~1月3日)

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総合周産期母子医療センター 新生児集中治療部門

ご挨拶

新生児集中治療部門(NICU)は生まれて間もない赤ちゃんの集中診療を行う場です。奈良医大NICUは早産児、低出生体重児、先天性疾患をもつ児、出生直後に体調が悪い児などの集中治療を24時間体制で行っています。近隣の産婦人科、小児科からの新生児搬送も積極的に受け入れています。

部門紹介

奈良医大NICUは県内唯一の総合周産期母子医療センターとして奈良県の新生児医療の中核を担っています。当部門では、命のはじまりを迎えた赤ちゃん一人ひとりに対し、安全で質の高い医療を提供することを理念に掲げています。

診療内容

当院NICUは現在NICU21床、GCU18床を新生児科専任医師12名で診療しており、年間約360名の入院があります。主な取扱疾患は早産児、低出生体重児、先天性心疾患、新生児外科疾患、染色体異常症、新生児呼吸障害、新生児仮死などです。

産婦人科医、小児内科?外科系の専門医、助産師、看護師、理学療法士、臨床心理士などと連携し、胎児期のカウンセリングからNICUでの集中治療、在宅移行支援や発達支援、フォローアップ外来まで、切れ目のない包括的な医療を提供しています。

医師紹介

  • 内田 優美子 病院教授(医学博士、日本小児科学会専門医?指導医、日本周産期?新生児医学会専門医?指導医)
  • 釜本 智之 講師(医学博士、日本小児科学会専門医?指導医、日本周産期?新生児医学会専門医?指導医)
  • 利根川 仁 助教(日本小児科学会専門医、日本周産期?新生児医学会専門医)
  • 西本 瑛里 助教(日本小児科学会専門医、日本周産期?新生児医学会専門医)
  • 谷 有貴  助教(日本小児科学会専門医、日本周産期?新生児医学会専門医)
  • 青木 宏諭 助教(日本小児科学会専門医?指導医、日本周産期?新生児医学会専門医)
  • 水町 邦義 助教(医学博士、日本小児科学会専門医?指導医、日本小児感染症学会認定医、日本血栓止血学会認定医)
  • 大西 将央 助教(日本小児科学会専門医)
  • 小原 綾夏 助教(日本小児科学会専門医)
  • 山田 祐也 診療助教(日本小児科学会専門医)
  • 清水 一貴 医員
  • 中山 竜之介 医員

母乳バンク協会、ドナーミルクに関するご案内

早く生まれた赤ちゃん、小さく産まれた赤ちゃんにとって、お母さまの母乳は最適な栄養です。しかし、お母さまの体調やご病気によっては、母乳が十分にでない、母乳を使うことが出来ない事があります。日本小児科学会では『早産?極低出生体重児において自母乳(お母様の母乳)が最善の栄養であり、早産?極低出生体重児を出産した母親に最新の情報に基づいた母乳育児?搾乳支援を提供しなければならない。もし十分な支援によっても、自母乳が得られない、児に与えられない場合にはドナーミルクを用いる』(一部抜粋)と提言しています。私たちはお母さま自身の母乳を最優先していますが、お母様の母乳が十分に得られない場合などにはご家族の同意を得て、母乳バンクから提供された『ドナーミルク』を使用しています。

『ドナーミルク』は、詳しい問診や血液検査を行い、ドナーとして適切だと母乳バンク協会が認定した方から善意で寄付された母乳を材料として、低温殺菌処理を行い冷凍保存した母乳です。

極低出生体重児、特に1000g未満で生まれた赤ちゃんは、腸が未熟で、人工乳を消化するのは腸への負担が大きく、壊死性腸炎という病気や嘔吐下痢?腹部膨満などの症状を生じやすいことが知られています。また、絶食期間が長くなると腸が萎縮し、消化不良を起こしやすくなり、感染のリスクも高めることが知られているので、当院では出生後数時間以内に赤ちゃんに経腸栄養を始める、超早期授乳を行っています。出産直後から十分な母乳分泌が得られるお母さまは多くありません。そこで、当院では赤ちゃんのご家族にドナーミルクについて十分に説明し、使用について同意を得た上で、お母さまの母乳が届くまでの『橋渡し』としてドナーミルクを使用しています。

ドナーミルクは小さな赤ちゃんだけでなく、先天性心疾患や消化管疾患をもつ赤ちゃんにも、その必要性を十分説明した上で使用する場合があります。

ドナーミルクは感染防御因子や腸管成長促進作用を有しているため、赤ちゃんにとってとても優しい治療乳です。このようにNICUに入院される赤ちゃんの栄養管理を行う上で、ドナーミルクは重要な役割を果たしています。

 

母乳バンクへのドナー登録について

20208月から当院でも母乳バンクのドナー登録が可能となりました。20255月時点で計110名のお母さまがドナー登録をされています。完全母乳のお母さまで母乳がたくさん出て余っているという方はぜひ、母乳の寄付をお考え下さい。よろしくお願い申し上げます。

連絡先
奈良県立医科大学附属病院
総合周産期母子医療センター新生児集中治療部門
母乳バンク担当事務係

電話 0744-22-3051(代表) 

日本母乳バンク協会の搜狐体育直播app下载ページへのリンク:https://jhmba.or.jp/

日本財団母乳バンクの搜狐体育直播app下载ページへのリンク:https://milkbank.or.jp/

 

研究について

当院では下記の研究を行っております。

  • 母乳バンクからのドナーミルク提供システム構築に関する検討
  • 新生児黄疸への効果的な光療法を開発し、ビリルビン代謝を解明するため、理化学研究所で発見された測定試薬として蛍光タンパクapo UnaGを用いた尿中および血中ビリルビンの測定に関する研究
  • 早産児の血中メラトニン動態と神経発達予後との関連
  • 極低出生体重児における亜鉛と成長?発達に関する研究
  • 新生児低酸素性虚血性脳症の発達予後を検討する前方視的レジストリ研究
  • 超早産児の循環管理方法変更による予後の変化
  • 搜狐体育直播app下载感染症流行がNICUにおいて母児に与える影響
  • 脳波周波数スペクトル解析、自律神経機能解析および近赤外分光法を用いた小児および成人の脳機能評価法の検討
  • 新生児期に呼吸管理を要した児における就学期の肺機能の検討
  • 新生児の病態と凝固機能との関連性の検討
  • 早産児、低出生体重児や新生児疾患における凝固機能の解明